海外出版で見えたリアルと、私が「戦略的諦念」を届ける理由

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初めてKindleで日本語の本を出した時、驚くべきデータが出ました。 なんと、売上の1割以上がアメリカとブラジルなど「海外」からの購入だったのです。

この事実をきっかけに、英語、ポルトガル語、スペイン語に翻訳して出版したところ、見事にポルトガル語とスペイン語が無料ダウンロードされました。ここから私の、世界の市場に向けた壮大なテストが始まりました。

独自の文化とプラットフォームの壁

親日である台湾向けに「繁体字」でも出してみました。しかし、結果はいまいち。 調べてみると、台湾にはAmazonの自国サイトがなく、そもそもKindleを使う人が少ないという背景がありました。ここはKindleの独占契約が切れたタイミングで、現地の利用者が多いKoboに登録して再挑戦しようと計画しています。

また、フランスも「Shikatanai(仕方ない)=戦略的諦念」や、日本の「侘び寂び」「生きがい」といった哲学が好きそうだと思ったのですが、こちらも反応は鈍い結果に。 どうやらフランスは非常に「紙の本」が強い文化であり、Kindleなどの電子書籍の普及率が低いようです。

一方で、英語版がインド、イタリア、ドイツで売れた実績があったため、新たにイタリア語とドイツ語に翻訳して出版したところ、現在はドイツで非常に良い反応を得ています。

日本と海外の「刺さるポイント」の違い

ブログやKindle出版を続けてきて、はっきりと感じたことがあります。 それは、日本の読者は何よりも「共感」を求めているということです。

日本では、障害児の子育て、家事、仕事、介護といった「ケア労働」の圧倒的多数を女性が担っています。もちろん、自分よりも子どもにかける時間を増やさなければならない時期は多くありますし、それは母親として「やりたくてやっている」ことでもあります。 しかし、だからといって、私たちの人生のすべてを「ケア労働」だけで終わらせてほしくないと私は強く思っています。

私が発信しているのは、忙しい母のための実践的な解決策です。

  • テクノロジー(時短家電など)を使い倒して家事を減らす
  • マネーリテラシーを持ち、給与以外の収入源を確保する
  • 使える公的制度は徹底的に使い倒す
  • 忙しくても情報収集は諦めず、耳読(Audibleなど)を続ける
  • 自分の条件に合う職場を徹底的に探し、転職も視野に入れる
  • 苦手なことはやらない。できないことは「Shikatanai(仕方ない)」と戦略的諦念を持ち、やるべきこと・やらないことを明らかに見極めて諦める

興味深いことに、こうした**「具体的な解決策」は、海外の読者の方がストレートに刺さる**傾向があります。

一方、日本でこれを伝えると、どうしても**「そんなの、今の生活が忙しすぎて無理」**という声が返ってきがちです。

「忙しすぎて無理」という気持ちが、痛いほどわかる理由

私は、その「無理」という気持ちを否定するつもりは一切ありません。なぜなら、私自身が過去にその絶望を味わい尽くしてきたからです。

子どもが1歳と3歳の時、夫は海外出張で不在。そんな中で私は看護師として夜勤を月に7回もこなし、残業まみれの日々を送っていました。文字通り、死にかけるほどボロボロでした。

さらに、息子の発達凸凹が発覚し、自傷行為や不登校が始まった時。 「私がやるしかない」とすべてを一人で抱え込みすぎた結果、意識が朦朧とする中で仕事に向かい、事故に遭い、本気で命を落としかけました。

「解決策を実行する体力すら残っていない」という極限状態の苦しみが、私には痛いほどよくわかります。

だからこそ、私は伝えたいのです。

限界を超えて疲れ果てているからこそ、すべてを抱え込むのをやめ、「やること」と「やらないこと」を冷酷なまでに見極める「戦略的撤退」が必要なのだと。

私が発信を続ける理由は一つだけです。 日本でも、海外でも、かつての私のように疲れ果てて限界を迎えているお母さんたちを救いたい。

国境を越えて届き始めたこの「Shikatanai」の知恵が、どこかで今日も戦っている誰かの心を少しでも軽くする盾になることを願っています。

ちなみに、無料ではダウンロード結構されましたが、やはり有料の壁は高いです。でも徐々に有料でも非常に少しですがブラジルやフランスで購入されました。世界に網を広げたので、徐々に買われることを願います。やっぱりむずかしいですね、、、。始めてやったんだからそりゃ難しいだろうと思ってぼちぼちやります。

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