漢字の非常に厳しい指導がきっかけだった
息子は小学3年の時に急に「字が書けない」と言い出しました。その後頭や手、顔を自分で殴ったりしてしまうようになり、しばらく学校に行けませんでした。
児童精神科を受診し、ストレスによる反応と診断され環境調整を指示されました。学校への交渉、通級などにより今はほぼ元通りに学校に通っています。
が、ふとしたことで当時の担任に対する思いが私と息子で全く違っていることがわかり、非常に驚いたのです。
担任に対する母の認識
私ははっきり言って、こんな状況まで追い込まれて、さらに一時期は「このままだとこのクラスにはいられない」とまで言われたので、あまりよく思っていません。
でも、担任は簡単に変えられませんので、譲歩しながらこちらの言いたいことは交渉してきました。今となっては、あの先生も良かれと思って指導していたんだと思いますが、あまりよい印象はないです。
担任に対する息子の認識
しかし、息子は違ったのです。
ある時、「先生ってすごく厳しいよね。課題出しても何度もやり直しだしすんごく厳しいし。困るね」と私が息子に言ってしまったのです。すると、
「確かに先生はすんごく厳しいよ。だけどね、僕が知らないことをたくさん教えてくれるし、困ったことがあったら先生は必ず解決してくれるんだよ。だから僕は先生を信頼している」って言ったんです。
すんごくびっくりした。
後に通級の先生に相談したら、息子にとっては、優しいかどうかは関係なく、指導の基準が明確である人が、理解する負担が少ない人という認識。だから、今となっては担任と非常に相性がいいのかもしれない」と言われたのです。
もう、私としてはびっくりだったんです。
トラブルに見舞われても、担任にいい印象を持つ子が多いらしい
しかし、不登校の子の親とこの間話をしていて、
「担任の先生に対して、親はいろいろネガティブなこともたくさん経験しているので、あまりいい印象を持っていない人が多いが、
当事者の子供は、結構担任のことを好きという子が、それなりにいるらしいです。
子どもにとっては、(不登校のきっかけが先生の厳しい指導だったりしても)先生に楽しい思いでとか助けてくれたというエピソードもそれなりにあるようで、いい印象を持っている子が多いようです。
我が息子だけでなく、それなりに良くある話なようです。
すごいな子どもって。
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