書く量を減らす
息子はWISCで処理速度指標が非常に低く、言語理解が高いとの結果でした。その差が40以上あり、非常に日常生活で困っているようです。一番困っているのでが、漢字の書き取りと黒板の文字を移す板書です。心理士の方からは、「無理して書き取り練習をさせるとよくない。苦手なものはいくら練習しても苦手です。得意な分野でカバーする方法を考えるように」と言われました。果たしてどうしたらよいのか?
そこで思い出したのが、佐藤ママ(子供4人全員東大理Ⅲに合格させた神母)。本人に自信を持たせるには、「結果が必ず出るものを確実に対策する?」的なことを言っていたのです。今息子は完全に自信を失っていますので、まずこれをやろう。息子のクラスでは漢字の小テストが頻回に行われます。小テストは範囲が決まっているので対策がしやすい。そうだこれだ。
そしてもう一つが、その子専用のノートを作ってあげるということ。問題と解答のノートが別にあるのは子供にとって負担なので、ノートに問題をコピーして貼るもしくは、ノートに問題を親が書いてあげるというもの。具体的にいうと、算数の計算問題などは私がひっ算を書くようにして、こどもは計算だけに集中できるようにしました。漢字についても、ノートを広げる、鉛筆を削って消しゴムを母が準備する。そして、意外に子供が喜んだのが、「はじめの一文字だけ母が書く」です。は?と思うと思いますが、はじめの一文字が書いてあげると宿題の心理的ハードルが下がる?ようです。
また、息子がこのように壊れてしまう前まで私も仕事が忙しかったため、毎日先生から配信される宿題や持ち物の連絡に私は目を通していませんでした。しかし、ここまで追い詰められていたことを知り母も一緒に毎日の宿題と持ち物をチェックするようにしました。ちなみに範囲の広い漢字テストは、テストまでの日数を数えて毎日何文字ずつやるのか本人と計算して、勉強量の調整を一緒にしました。一緒に毎日何文字ずつやればよいのか考えることで、面倒くさいけどしょうがないという結論になりやすくなったと思います。
視覚優位ならメモの工夫を
それからPSIの低さとは関係ないかもしれませんが、確認事項をランドセルの内側(時間割を入れる場所)に貼った付箋にメモをするというのも、うまくいきました。自分で学校ですぐにメモをとってくるようになりました。帰宅後ランドセルが必ず開けるので毎回目に入るのです。これにより、忘れ物や約束を忘れることはなくなりました。聴覚より視覚優位な人はうまくいくと思います。付箋をはがしたり、新しい付箋の準備は、母がやりました。
WISCの結果を踏まえて工夫することは確かに大切だと思いました。息子は言葉を理解することは非常に得意なので、納得すると面倒くさいけどしょうがないという結論にいたりやすくなりました。息子本人に検査結果をしっかり伝え、聴覚優位でなく視覚優位であること、処理速度が低いから時間制限があると焦ってしまうことを共通認識として持てたことが改善につながったと思います。
はっきり言って、母の負担は増えます。でも、毎日一緒にやるようになると、息子が非常に安定してきたのです。不安が強かったので、少しでも一緒にいてあげることがこの時期には必要だったんだなと強く思いました。仕事を休んでいたからできたという部分ももちろありますが、仕事復帰後もできるだけ一緒に勉強や明日の準備をするようにしました。仕事が休みの日に、計算のひっ算をまとめて書いておいたりするようにしました。
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