息子はもともと呑気な子だと思っていた。しかし最近は、実は心配性な側面があると感じている。ただ、それはネガティブな意味ではなく、彼にとっては良いことでもある気がしている。
彼は今、事前に入念な準備をすることで、苦手なことに直面してもパニックにならずに乗り越えようと工夫しているのだ。
息子の特性として、得意な「言語理解」と苦手な「処理速度」の間に44もの差がある。この凸凹が原因で、大きくつまずいたのが小学3年生の時だった。当時の担任が漢字の練習をものすごく厳しく指導する方針で、処理速度が苦手な息子はそれに応えることができなかった。急にチックが出たり、自分の頭を叩いたりするほど不安定になり、学校に通えなくなった時期があった。
当時は大変だったが、通級指導に通ったり、介護休暇をとり私が家で付き添って勉強したりすることで、彼は徐々に元気を取り戻していった。そして、その時の経験から「苦手でも、練習すればできるようになる」ということを自分なりに学んだようだ。
先日、こんなことがあった。 息子は音楽が苦手なのだが、授業でピアニカの難しい曲を弾かなければならなくなった。すると彼は、先生に言われたわけでもないのに、自ら楽譜を持ち帰ってきて「これ、コピーして」と言ってきたのだ。家にある姉のピアニカを使えば、いつでも家で練習できるから、というのがその理由だった。
小3の時の出来事を超えて、彼は自分なりの工夫で学校生活を乗り越えようとしている。
特性による得意不得意の差はどうしてもある。けれど、パニックになる前に自分で準備をするなど「早めの対処」をしておけば、結構どうにでもなるのかもしれない。自ら楽譜を持ち帰ってきた息子の姿を見て、そんなふうに思った。

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