いつもにこにこしていた息子は、小学3年9月に急に頭を叩き出したりチック症状が出るようになり学校に行けなくなりました。母としては非常に心が痛かったです。その時どのように心を保って前に進んだのか、うまくいったこととこうすればよかったと思うことを振り返ります。
周りに相談する
まず、一人でもしくは家族だけで抱えないことが大切だと思います。家族だけで抱えると本当に潰れます、これは確実です。父親も母親も対応できずおばあちゃんなどに頼むこともあると思いますが、おばあちゃんもうちは倒れました、、、。おばあちゃんには負担をかけてしまいました。
学校の担任、スクールカウンセラー、児童精神科医、行政の相談機関、学童の先生、習い事の先生など誰でもよいのです。が、一番私を助けてくれたのは、やはりママ友でした。辛い時にラインしたり、会って話を聞いてもらいました。PTA活動中はPTA室で泣きながら話を聞いてもらったこともありました。あと、想定外に助けられたのが、今までそんなに仲が良かったわけでもないクラスメイトとそのお母さん。今まで学校外では一緒に遊んだこともなかった子が、家に呼んでくれるようになったのです。クラスメイトは息子を心配してお母さんに相談してくれたようです。その時はまだ音声チックも出ていて「うるさい」と周りから言われている時だったので、本当に嬉しかったです。辛いことも多くあったけど、そんな中助けてくれる人っているのです。感謝です。
たらいまわしにされてもめげない、家族で役割分担を
その一方で、相談機関に相談しても残念ながらもっとつらい気持ちにさせられてしまうことも少なくありませんでした。行政の教育相談センター?のようなところに最初に電話した時、「区内の他のセンターでも空きがある所で対応可」との話でしたが、その後にかけたセンターでは「できない」と言われたり、「WISC検査のみなら対応可だが、その後の継続支援はできない」などの電話が、検査の予約完了後にも関わらず何度もかかってくることがありました。親もかなりナーバスになっているところに何度も前回と違うことを言われるのは、かなり疲弊しました。
でも、たとえ嫌な思いにさせられても、そこであきらめないでほしいと思います。特にメンタルヘルスの問題は、何かをやったらすぐに解決に結びつくということはなく、様子を見ながらの長い闘いになることが多いです。たとえうまくいかなくても、すぐに関係を切ってしまうのは今後に影響します。我が家も初めの区の対応が悪かったので東京都の相談機関に連絡したら、小学生は区の地区担当の窓口にかけてくださいと、戻されてしましました。行政の相談機関は地区割担当になっていることも多いので、すぐに関係を切ってしまうと今後が厳しくなる可能性もあるのです。
なので、夫にも電話してもらうなど分担して対応したほうがいいです。しかし、電話がつながる時間帯も決まっていてなかなか難しいんですけど。。。
学校との交渉
学校との交渉も大変です。こちらの要望が聞き入れられなかったりすると落ち込みますが、子供の学校やクラスは簡単に変えることはできません。なので、たとえ学校の対応に納得がいかなくても、粘り強く他の先生を巻き込んでみるなどしながら、少しづつ交渉を続けて落としどころを探ることが大切だと思います。担任とうまくいかなければ副校長とか、学年主任?、スクールカウンセラー、養護教諭など他の先生も入ってもらってもよいと思います。
スクールカウンセラーとのかかわり方
私は、行政の高齢者の虐待対応や8050問題などの対応の仕事をしていました。同意を取ったうえで受診先の医師や本人の家族、介護サービス事業所などに連絡を取り必要時連携会議などを行い方向性を決めて進めていくのが当然と思っていたので、初めは正直なぜスクールカウンセラーはやってくれないんだろう?と思ってしまっていました。しかし、その後冷静に考えると、カウンセラーは週に1回しか出勤していないし、出勤日は親との面談で埋まっており、全ケースを担任と相談して環境調整などはできないんだろうなと気づきました。スクールカウンセラーとの初めの面談では、教員との調整もしますと言っていたので期待していましたが、実際は厳しいのが現状です。なので、親が積極的に動かないと事態は改善しないことが多いと思います。今は、私がカウンセラーと話すことで自分の思考の整理をするのに非常に役立っているので、その目的のためにお世話になっております。
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