「変わりありません」では、もったいない!
精神科外来は初診は時間をかけて診察してくれますが、再診は5分診療であることが多いです。残念ですが保険診療の限界のようです。なので、5分しか時間がないからこそ、具体的に体調のよい部分、良くない部分を伝えることが大切です。
地域で看護師として働いていると、「特に変わりないから先生に話すこともない。医者に何を話せばいいのかわからない」などと質問を受けることも多くあります。我が家でも息子の受診を夫に頼んだ際、「なんていえばいいかわからない」と言われたので、まとめてみます。
変わりない場合、医師に伝えること
まず子供本人が医師と話し、その後親が話すという流れが多いと思います。もし、前回受診時と体調が変わらなくても、具体的に日々の様子を伝えることで医師にとってもより詳しく患者さんを把握できるようになるはず。
・睡眠がとれているか?寝る時間起きる時間は一緒か?
・食事がとれているか?
・学校には行けているか?
・友人とのトラブルは?
・勉強は問題ないか?
・以前大変だった時の症状が、今はどうなっているのか?
例)息子の場合だと、漢字がうまく書けないと自分の手をバシバシ叩いていたが、今はなくなった。家では漢字を間違えると「もう」と声出しあるが、すぐに書き直しできている。など。
・通級での様子や、通級の先生や担任の先生から指摘されたこと(いいことも悪いことも)
例)正直に話しすぎてしまう所があるので、最後をポジティブな言葉で終わろうと習った。自分のやりたい遊びができなかった場合、次はこれをやろうと提案することができている。など。
・少しでも変化があったこと
例)外出する際、必ずゲームのキャラクターの手のひらサイズのマスコットをお守り替わりに持ち歩いていたが、持ち歩かなくなったなど。
これらすべてを毎回話す必要があるわけではないですが、より具体的に話した方が本人の性格や困りが生じやすいところが医師に見えやすくなると思います。また、生活リズムが崩れていないか?は精神症状に影響するので重要だと思います。
コメント