療育医療センター勤務のママ看護師です。発達凸凹(得意の言語理解と苦手な処理速度の差が44)息子としっかり娘中1の母です。
子供のやる気を引き出すのは、華々しい結果ではなく、昨日できなかったことが今日できたという小さな変化の実感です。
たとえ目と手の協調性がわるくても、努力の楽しさを自ら見つけるんだなと実感したエピソードです。
なぜあんなに楽器が嫌いなのか?
息子は、ピアニカとかリコーダーが苦手です。
精神科の先生にも、「目と手の協調性が悪いんでしょうね」と言われてます。
楽譜を見ながら指を動かすを、同時に行う難しさがあるようです。どうやら、脳の特性上、本人の努力だけではどうしようもないしんどさがあるようです。
しかもですね、息子の小学校は、6年のある行事でマーチングバンドをやるのです。そのため、5年せいから練習が本格的に始まります。
その本格的な練習のまえに、全員が基本楽器(ピアニカとリコーダー)のオーディションに合格しなければいけません。
母との練習で「小さな成功体験」を積み重ねる
息子は楽譜も読めないので、早速ピアニカを持って帰ってきました。
「ママ、大変だよ、全員合格するまで、休み時間も練習しないといけないよ。僕全くできないから教えて」と息子。
どれどれと楽譜をみると、結構難しい。指つかいもやや複雑。
これは、息子にとってはかなりの試練です。
一つ一つ教えていきますが、初めは全くできないので、「あーもう、」とイライラした様子を見せますが、「もう一回教えて」と、少しづつ小節を区切って練習を繰り返したり、楽譜に指の番号をかき、ピアニカにも音階をシールで貼ります。
毎日毎日練習しました。一人だけできないのは避けたいようで、宿題もたくさんある中、かなり前向きに練習しました。
こちらも疲れて仕事から帰ってきて、宿題のチェックもして、さらにそこからピアニカの練習はかなりきつい。。。。。。皿洗いも残ってるし。
なので、「今日はもいいいよ、明日やろう、ママもう疲れちゃった」と、降参したのです。
が、「だめだよまま、きちんと毎日やらないとできないんだから、ママ、ちゃんとやって」と、怒られました。
「はい、すいません」といって、がんばりました。。。。すごいやる気だね君。。。
成功体験により外発的動機から内発的動機へ
毎日の練習の甲斐あって、徐々にできるようになってきました。
少しでもできると、おおげさに一緒に喜んでました。その都度ハイタッチしてました(笑)毎回ハイタッチするから、なかなか進まないんですけどね、、、、、
でも、一緒に喜んでまた練習を繰り返して、家の中も明るくなるし結構楽しい時間だったな。
結果、無事合格できました。
その後、ビックリなことが。
「ママ、僕基本楽器合格したから、個別楽器のオーディションも受けるから、教えて」と。
「えー?だって、個別楽器は音楽習ってる子ばかりが受けるでしょ?しかも難しいよ大丈夫?」と心配の母。
「え?ママは、僕には無理って思ってるの?」と息子。
「イヤー、正直難しいと思うよ、だって猛烈に難しいもの」と母。
僕はやる気だよ、だからまた教えてとのことで、また練習が始まりました。
ちょうどその週末に、一泊で出かける予定があったのですが、なんとその旅先にも楽譜を持参して練習すると言い始めたのです。
「どうしたの?なんで楽器苦手だったじゃん、なんで苦手なのにがんばれるの?」と聞くと、
「最初は苦手だったけど、毎日ママと練習してたら、意外に僕もやればできると気づいたんだ」と息子。
それはすごいね、すごい気づきだね。きちんとこの自分の頑張りが結果に結びつくことを自分で言葉にできたことが素晴らしいと伝えました。
個別楽器オーディションの結果と本人の気づき
結果、個別楽器は、不合格でした。
でも息子は非常に晴れやかにこう言いました。
「個別楽器は落ちちゃったけど、苦手なこともやればできることもわかったし、よかった。ピアニカ僕頑張るから」ち。
いやー、すごいね、小3の自傷行為があった時には考えられない成長ぶりだよ。
WISC検査で苦手なことがあることがわかりましたが、苦手でもやり方の工夫や、努力でできたという小さな積み重ねが自分の自信に変わったんだなと思います。
もちろん何でも努力で超えられるとは思いませんが、工夫次第で乗り切れる場合もあるなとおもったので、記事にしました。
人それぞれ、合うやり方は違うと思いますが、「プロセスをほめる、25%でほめる」は、発達障害のお子さんの親に行うペアレントトレーニングでも基本ですので、少しでもいい方向にがんばっていれば、どんどん声掛けして、次もがんばろうという意欲につなげられたらいいなと思います。

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