先日、息子の通う塾で面談がありました。 そこで塾の先生から伺った息子の学習の様子が、あまりにも不思議で…。私自身「なんでそんな極端なことになるの?」と疑問だらけだったので、専門的な情報などを頼りにいろいろと調べてみました。
すると、彼が受けたWISC検査の「極端な凸凹(言語理解が高く処理速度低く、差が50あるのです)」が、見事に影響しているらしいことがわかってきたんです。
1. 割り算だけが「異様に早い」謎
先生が驚いていたのが、「なぜか割り算だけ、他の子より20秒以上早く終わる」ということ。逆に掛け算は普通か、少し遅いくらいだそうです。
「なんで割り算だけ?」と不思議に思って脳のメカニズムを調べてみて、「なるほど!」と腑に落ちました。どうやら掛け算と割り算では、使っている脳の機能が違うらしいのです。
掛け算の筆算は「順番通りに計算して書いていく」という、手作業と処理スピード(処理速度)が求められる作業。一方で割り算は、最初に「答えの数字の当たりをつける」というプロセスがあります。 普通なら「とりあえず数字を入れて、違ったら消して…」と試行錯誤するこの時間を、息子は「この数の規模なら、答えはこれか」と対処して物理的な作業をまるごとショートカットしているのか?
2. 「式を書かない」のはサボりではなかった?
息子によく見られる「式を書かずに、いきなり答えだけを書く」という行動。私も最初は「面倒くさがっているのかな」と思っていました。 でも、これも調べてみると、極端な凸凹を持つ特性の子には「あるある」な現象だそうです。
問題を見た瞬間に、脳内で答えまでの道筋が直感的に繋がってしまうらしく、彼らにとっては「すでに頭でわかっている過程を、わざわざ一つずつ手で書き出す作業(処理)」は、頭の回転に手元が追いつかなくて非常に苦痛なのだとか。 ただ、実際のテストでは「式がないとバツになる」というルールがあります。なので今は「計算のやり方を学ぶ」ためではなく、「テストで点数を落とさないために式を書く」という、割り切った練習をしています。
3. 図形問題は「見て」解くより「言葉で聞いて」解く
極めつけは図形問題です。息子は図形が苦手だったのですが、先生にWISCの結果(言語理解が突出していること)を伝えたところ、先生がアプローチを変えてくれました。
展開図などを「図(視覚情報)」として見せるだけでなく、「この面とこの面が合わさって…」と「言葉」で論理的に説明してくれた結果、スッと頭に入ったというのです。 どうやら、言語優位の特性を持つ子は、一般的な「図形は見て理解するもの」という常識が当てはまらず、図形すらも「言葉のルール」としてインプットした方が、脳内で正確にイメージできるらしいのです。先生からも「言葉で図形を説明するアプローチを取り入れてみます」と言っていただけました。
まとめ:謎解きのように「トリセツ」を探す日々
「なんで式を書かないの?」「なんでこんなにアンバランスなの?」と、親としては疑問や不安ばかりでしたが、こうして行動の裏側を調べてみると、すべて「脳の特性」で繋がっていることがわかりました。でも、もちろん割り算が遅い時もあれば、なぜか2桁×2桁の掛け算をいきなり暗算で解いたりするときもあって、何でできるの?どうやってるの?と思う時もあります。なんかとにかく息子は一般的な解き方をしてないなってことは確かです。
私もまだまだわからないことだらけで、息子の不思議な行動を見るたびに「どういうこと?」と調べては読み解く…という手探りの状態です。でも、こうして客観的なデータに基づいて「本人のトリセツ」を少しずつ理解し、それを周囲に伝えていくことが、彼がのびのびと生きていくために一番大切なことなんだなと実感しています。

コメント