小学校で通級を利用していた息子が、春から中学校へ入学します。中学校では通級をやめる決断をしたものの、親として現在進行形で悩んでいるのが「これまでの経過や具体的な配慮のお願いを、どのタイミングで中学校へ伝えるべきか」という問題です。
先日の検査で、息子の特性の数値の差(ディスクレパンシー)は「50」に広がっていました。 これだけ聞くとネガティブに聞こえるかもしれませんが、実は一番低かった処理速度の領域も以前より上がっており、彼なりに確実な底上げがされていました。
ではなぜ差が50に広がったのか。それは、言語理解など得意な部分が突き抜けるように成長したからです。底上げのペースを、得意な部分の伸びがはるかに凌駕してしまったのです。
親としては、「得意が伸びて良かった」と喜ぶ半面、この「50」というギャップが中学校生活でどう影響するのか、複雑な気持ちでいます。 頭の中では分かっているのに、身体の出力や書くスピードがそれに追いつかない。本人にとって、これほどもどかしいことはありません。
だからこそ、中学校にお願いしたいのはクラス編成のような大掛かりな調整ではなく、日々のささいな関わり方の部分です。
たとえば、「板書が間に合わない時に、無理して早く書けと急かさないでほしい」ということ。 中学校は「起立、気をつけ、礼」といった集団行動にやけに厳しいと聞きますが、「そういった号令に合わせた動きをスムーズにこなせないかもしれない」ということ。 そして、「出来ないことを厳しく何度もやり直しさせられたりすると、過去にチックが出たことがある」ということ。
彼なりに一生懸命やっているにもかかわらず、身体的に追いつかない部分を根性論でやり直しさせられることは、強烈なストレスになります。
こうした「こういう時に困る」「こういう関わり方は避けてほしい」という生きた情報は、入学前に特別支援コーディネーターや管理職の先生に伝えたとしても、教科担任制の中学校で現場の先生たち全員に正しいニュアンスで伝わる気がしません。学年主任から各教科の先生へと情報が下りていく過程で単なる「伝言ゲーム」になり、一番大切な部分が削ぎ落とされてしまう懸念があります。
だからこそ、4月になって「担任の先生」が決まってから直接お話しする方が、伝言ゲームにならず確実なように思えます。他の通級利用のお母さんからの情報によると、中学の入学説明会の時に先生を捕まえて、事前相談の希望を伝えるように言われたとのことですが、いかにも忙しい説明会の日に、そんな込み合った話ができるのか?疑問ですし。悩みます。
幸いなことに、息子は現在、今の環境のなかでなんとか適応し、頑張って学校生活を送れています。本人の底上げされた力を信じて、まずは先入観のないフラットな状態でスタートを切らせてみて、もしチックの予兆などのサインが出たタイミングで、目の前にいる担任の先生に事情を話せばよいのか?
ただ、「今は落ち着いていますが、過去に出来ないことを何度もやり直しさせられてチックが出たことがあるので」と、最初から担任に伝えておくべきか、それとも何も言わずに様子を見るべきか。そこがまだ決めきれずにいます。
小学校の通級の先生からは、引継ぎはあると言われましたが、実際にどこまでくわしく話が伝わるのかはわかりませんし。
どちらにしても、事務的な書類の引き継ぎだけで終わらせず、息子の「成長したからこそのアンバランスさ」が適切に理解し合える人に伝わる形にしたい。もう少しだけ時間はあるので、どのタイミングでバトンを渡すのが彼にとって一番安全なのか、じっくり悩み抜いてみようと思います。

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