運動会での再会と3年前の記憶。担任から「薬を飲んで鎮静を」と言われた日の葛藤

こども

発達凸凹のある小6の息子と、中学生のしっかり者の娘を育てる母です。

先日、小学校の運動会がありました。そこには、保育園の先生、学童の先生、塾の先生などが見に来てくださっていて、懐かしい方たちとお話しできてとても嬉しかったです。

子どもの成長を、かつてお世話になった方たちと折に触れて何度も一緒に喜べることに、本当に幸せを感じました。

特に保育園の先生にお会いすると、幼少期の子育てと仕事と家事で、本当に毎日死にそうに忙しかった日々を思い出します。「よくここまでたどり着いたな」という、これまでの説明しきれない感情が沸き上がってきて、お会いするたびに毎回本当に涙が出そうになります。

その日、かつて担任だった保育園の先生とお話ししていて、ふと思い出したことがありました。

息子が突然の自傷行為やチックで学校に行けなくなり、私がひどく悩んでいた時期。ちょうど3年前の運動会の時にも、この保育園の先生に悩みを相談していたなぁ……と。当時の切実な気持ちが蘇り、なんだか泣けてきました。

思えばあの時期は、息子本人も、そして親である私も、本当にギリギリの精神状態で戦っていました。

つい先日も、ママ友とその頃の話をする機会があり、当時の出来事について改めて考えさせられたところでした。ママ友からの「教育委員会に訴えた方がよかったんじゃないか?」という言葉をきっかけに、学校との連携の難しさと、当時の私のリアルな葛藤を振り返ってみたいと思います。

「薬は不要」という医師の診断と、学校の現実

息子が精神的にかなり不安定になっていた小3の秋頃。児童精神科の受診では「ストレス反応なので薬は特に不要。まずはストレスとなっている環境の調整をしなさい」との見解でした。発達障害の確定診断はつかないものの、興味のあることへの過集中や、目と手の協調運動が苦手といった特性は見受けられました。

そこで学校側へ、不安定になった際の保健室等での別室対応をお願いしました。スクールカウンセラーからは「対応可能なので担任や校長にも伝えておく」と言われていたものの、実際の現場では職員不足を理由に「現実的には厳しい」と断られてしまったのです。

当時の息子は音声チックが出たり、うまく字が書けないと自分の手を叩いてしまったりと、クラスの皆にも少なからず影響が出ていました。「うるさいから皆も気になるよね…」と、私自身も心苦しく思っていました。

担任からの衝撃的な言葉と、飲み込んだ抗議

そしてついに、担任からこう告げられました。

「このままの状況だと、このクラスで一緒にやっていくのは難しい。クラスで一緒にやっていくには、薬を飲んで鎮静をかけてもらわないと……」

かなり衝撃を受けました。泣きました。

医師から「薬は不要」と診断されているにもかかわらず、医師ではない教員から服薬を指示されることは明らかに越権行為です。強い憤りを感じましたし、「医師でもない教員が言ってはいけない言葉だ」と思いました。

しかし、担任や学校という環境は簡単に変えられません。ここで私が感情的に怒って抗議しても、前向きな解決には進まない。そう考えた私は、建設的な話し合いをするべく、言いたかった言葉をぐっと飲み込みました。

とりあえず医師からの見解(環境調整が必要であること)を伝え、「再度医師に相談します」とその場の話を終えました。

息子が担任を慕っていたという複雑な事情

結局、再度受診し、本人のチック症状によって周囲とうまくいかなくなることはマイナスだと考え、内服治療(インチュニブ)を開始しました。結果的に薬は効いてチックも収まったのですが、「あのような言い方に対しては、もっとしっかり抗議した方がよかったのかな?」という思いが今もくすぶっています。ママ友の指摘通り、確かに言えばよかったのかもしれません。

それでも私が強く出られなかったのには、2つの理由があります。

一つは、こちらの出方によって、毎日お世話になる息子に不利益が生じたらどうしようという恐れがあったためです。 そしてもう一つ、私を引き留めた最大の理由は、息子自身がその担任を結構慕っていたからです。

以前の記事にも書きましたが、息子にとって教員が「厳しいか、優しいか」はあまり関係がないようです。通級の先生に教えてもらったのですが、息子にとっては「指導の基準が明確であること」が重要であり、その担任は基準がブレないため、息子としては理解する負担が少なく信頼していたのだそうです。

また、その先生は子ども同士のトラブル時には、お互いがすっきりするまで一人ひとり詳しく話を聞いて対応してくれるなど、いい所ももちろんある先生でした。

子育てで試される「交渉力」と塩梅

今振り返っても、どう対応するのが最善だったのか、私の中ですっきりとした答えは出ていません。もう少し毅然と抗議してもよかったかなと思う反面、息子が今後も毎日お世話になるという現実を前にすると、この「塩梅」は非常に難しいです。

学校との連携。 親の交渉力。 アサーションスキル。

子育てをしていると、本当にいろいろな能力が試されますね。皆さんはこのような状況に直面したとき、どのように学校と対話していますか? 誰かに正解を教えてほしいくらい、今でも悩ましい出来事です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました