子育てと仕事の両立。これをなんとか回していくために、少し前までは「子ども世代が実家の近くに引っ越す」という流れが圧倒的に多かったように思います。
私自身もその一人です。実家の近くに家を買い、母にものすごく手伝ってもらいながら子育てと仕事をやっとの思いで両立してきましたし、子どもが成長した今でも頼っている部分はたくさんあります。私の周りを見渡しても、実家の近くに家を買ったり借りたりして、親のサポートを得ながら生活を成り立たせている友人は多くいます。
ですが最近、前の職場や今の職場で周囲の話を聞いていると、「なんか今は違うんだな」と実感する出来事が増えました。
娘に子どもが生まれて、孫の世話をするために「親(おばあちゃん)の方から娘の家の近くに引っ越してくる」という人がけっこうな割合でいるのです。
かつてのように「実家の近くに住む」のではなく、「親が子どもの生活圏に入ってくる」という逆のパターンです。話を聞いていくと、そこにはいくつかの事情があるようです。
一つは、おばあちゃん自身が離婚などで一人暮らしをしていて、住む場所に大きな縛りがないケース。もう一つは、もともとの実家が娘たちの家からかなり離れており、通ってサポートするのが物理的に難しいケースです。さらに、親世代にとっても、これを機により利便性の良いエリアを探して住み替えるという、ご自身の生活のしやすさを兼ねた理由もあるようです。
それぞれの家庭の事情や、シニア世代のライフスタイルの変化が重なり合って起きているこの現象。「親元に寄る」から「親が寄ってくる」へ、子育て支援の形に新しい流れが来ているなと感じています。

コメント